生きていくためのものは全てそろっているのに、何故か不足感を感じてしまう。幸せになるためにはどうすればいいのだろう?
このように考えたことはありませんか?
世界の幸福度ランキング(2020) 世界153ヶ国中 日本の幸福度 62位
※引用:World Happiness Report 2020
世界第3位の経済大国である日本は、安全で裕福な国なのに、何故か幸福度は低いのです。
では幸せを感じるためにはどうすればいいのでしょうか?そのヒントを探るべく、今回は下記の著書を読んでみました。
精神科医が見つけた3つの幸福 [ 樺沢紫苑 ]
「アウトプット大全」や、「ストレスフリー大全」等の著書で有名な、ベストセラー作家であり、精神科医でもある
「樺沢紫苑」先生が書いた本です。
読んでみて分かったのですが、幸せになるためのヒントは、実は脳内物質にあります。
幸せになりたいのに、とつぜん脳内物質と言われても、何を言っているの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
僕も、本を読み始めて最初は、脳内物質とかなんだか難しそうだなぁと感じました。
しかし、幸福感と脳内物質には密接な関係があり、幸福物質を出すというのが、幸せになるための条件だというのです。
それで今回の記事では、著書に記されていた幸せを感じるために必要な脳内物質の紹介と、その中の1つであるセロトニンの説明、また、どうすればセロトニンを分泌し、幸せを感じることができるかについて解説していきます。
幸せになるための方法という観点では、今まで聞いた事がない内容で、目からウロコでしたよ!
幸せを感じるために必要な脳内物質とは
私たちが幸せを感じている時には、多くの脳内物質が出ていると言われています。
その中で代表的なものに、「オキシトシン」、「ドーパミン」、「セロトニン」の3つがあります。
では、この 「オキシトシン」、「ドーパミン」、「セロトニン」 とはどういった物質なのか、それぞれ簡単に説明していきます。
・オキシトシン
オキシトシンは、つながりによる安心感を感じることで分泌されます。家族や、友人、ペットとスキンシップをとることであったり、他者に親切にしたり、されたりすることでも分泌されると言われています。
・ドーパミン
ドーパミンは何かを達成したり、成功したり、お金や欲しい物を手に入れられた時に分泌されます。幸せとは何かと聞かれた時、このドーパミンが分泌されたときに感じられる幸せを挙げる人が多いそうです。
・セロトニン
セロトニンは、運動した時や、自然の中で過ごした時に分泌され、「体調がいい」、「気分がいい」、「清々しい」という感情を感じられます。心と身体の健康による幸せを感じるためには、セロトニンを分泌させることが大切です。
以上、紹介した3つの物質のうち、今回の記事では「セロトニン」について説明しています。
「オキシトシン」と「ドーパミン」については、また別の記事でご紹介したいと思います。
多くの方は、運動をして汗をながしたあとに爽快感を感じたり、自然がきれいな場所に足を運ぶとリラックスできたり、癒されるといった体験をしたことがあるのではないでしょうか。
このような時にセロトニンが分泌され、気持ちが満たされた状態になります。
僕も趣味で登山をしますが、自然に触れると心地良く、仕事で疲れていた体に力がみなぎってきます。
しかも、体をたくさん動かしたにも関わらず、翌日以降も気分の良さが続くような気がしました。
逆に、セロトニンが低下してしまうと、感情のコントロールが効かなくなり、気分がしずんでしまったり、怒りやすくなってしまうということが起こってきます。
セロトニンが著しく低下してしまった状態が、「うつ病」です。
普段、何気なく感じている幸せは、健康であることによる幸せです。
セロトニンをしっかり分泌させることが健康による幸せにつながり、健康であってはじめて、何かを手にした時に得られる幸せにもつながっていくのです。
心も身体も不調な時に、新しい車を購入しても、きっと気持ちよくドライブできないですよね。
セロトニンによる幸せは、まずは何よりも優先して作り上げた方がいい、土台となる幸せなのかなと感じました。
では、セロトニンを分泌させるためには、どのような方法があるのか説明していきます。
セロトニンを分泌させるために必要なことは
セロトニンを分泌させるためのシンプルな方法は以下の3つです。
- 朝日を浴びる
- リズム運動
- 咀嚼
朝日を浴びながらリズム運動をする手段として、朝散歩があります。
朝散歩は、朝起きてから1時間以内に、15分~30分程度行うにがいいです。
ラジオは聞かず「1、2、1、2」とリズムよく歩くことで、セロトニン神経が活性化します。
歩く以外でも、ランニングや自転車、室内で行う場合はラジオ体操など、リズミカルに行う運動であれば効果があります。
朝散歩のあとは、朝食をしっかり噛んで食べると、咀嚼の効果が加わり、更にセロトニン神経が活性化します。
僕も、なんだか気分がすぐれない日が続いた時は、少しだけ早起きをし、30分の朝散歩をしてみました。
すると、なんとも言えない爽快感につつまれ、歩いた後の朝ごはんも美味しく、午前中の仕事も開始からはかどり、1日を気持ちよく過ごせたという経験があります。
しかし、セロトニンをしっかり分泌させるためには、脳と身体が整っていることが前提です。
そのため、運動不足、睡眠不足にならないよう、普段から気を付ける必要があります。
「体調がいい」、「気分がいい」、「清々しい」、このような健康による幸せを感じるために、体調を整えながら、朝散歩を生活の中に取り入れてみましょう。
冒頭でも紹介しましたが、今回は下記の書籍から引用しています。
精神科医が見つけた3つの幸福 [ 樺沢紫苑 ]
今回、ご紹介した朝散歩以外にも、セロトニンを分泌させるための方法や、幸せになるための習慣について分かりやすく書かれています。
もっと詳しく知りたい方は是非、読んでみて下さい。
おわりに
幸せに生きていくためには、普段の生活習慣が大切です。
いきなりこれまでの生活習慣を変えることは大変ですが、 自分が取り組みやすく、続けられそうなものから、まずは1つ行ってみましょう!
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